唐家セン国務委員は18日、日本の町村信孝外相と会見した。
唐国務委員は、町村外相が中日関係に困難が現れた時期に訪中したことに歓迎の意を示した。双方の主な発言は次のとおり。
▼唐国務委員
中日国交正常化以来の両国の関係発展プロセスが示す通り、両国が歴史問題と台湾問題を適切に処理し、中日関係の政治的基礎を確固たるものにしさえすれば、両国の関係は発展し、中日友好事業は前進するだろう。近年、日本は歴史問題や台湾問題で時代に逆行し、何度も中国国民の信用を失い、両国の先代の政治家が苦心してようやく回復させ、発展させてきた中日友好関係を損ない、両国の国民が苦労して回復させてきた友好的な感情を傷つけた。このような結果は中国に対してマイナスであり、日本にとっても同様にマイナスだ。日本が真剣に考え直し、適切な措置を取って是正することを望む。
中日両国は隣国であり、世界で重要な影響を持つ2国でもある。両国の国民は世々代々にわたり友好的であり続けるべきであり、これは両国の根本利益に合致し、アジア太平洋地域や世界の平和と安定にとって必要なことでもある。両国の政府と各界関係者は、中日関係に対応する場合、この基本的な立場を踏まえなければならない。中国政府は終始、中日間の3つの政治文書(「中日共同声明」、「中日平和友好条約」、「中日共同宣言」)を基礎に、「歴史を鑑(かがみ)として未来に向かう」精神に基づき、中日関係の安定・改善・発展に力を入れている。われわれは両国関係の改善と発展に誠意を持っている。日本も同様の誠意を表し、中国と共に努力し、両国関係の改善に向けて前向きの雰囲気を作り出し、プラスの環境作りをしていくことを望む。
▼町村外相
私は、日中関係改善の希望を抱いて中国を訪問した。中国側の歴史問題や台湾問題に対する強い懸念を、日本ははっきり認識している。日本は、村山富市元首相が1995年に表明した歴史問題を反省する態度に変化はない。日本は、日中間の3つの政治文書で表明した台湾問題に対する立場にも変化はなく、日本は「台湾独立」を支持しない。日本は、双方が五輪開催など幅広い分野で中国と協力を展開し、日中関係の改善・発展の推進に全力を尽くすことを希望する。
「人民網日本語版」2005年4月19日
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