外交部の秦剛報道官は19日の記者会見で、中国の愛国主義教育は日本政府が指摘するような反日教育ではないと反論した。記者との一問一答は次のとおり。
――日本政府は中国の国民の間に存在する反日感情は愛国主義教育がもたらした問題であると考えている。これをどう思うか。
どんな国でも国民に愛国主義教育を行うのは正常だ。中国の愛国主義教育はいわゆる反日教育では決してない。中国側は一貫して「歴史を鑑(かがみ)として未来へ向かう」の精神に基づき国民を教育し、これまで国民、特に若い世代に反日・排日感情を教え込んだことはない。かえって、われわれの歴史教育は中日両国人民の世代を超えた友好に立脚し、日本および中日関係の発展を取り扱うよう強調してきた。近代史上、日本が中国を侵略した当時の歴史について、われわれはそれが中国人民に大きな傷をもたらしただけでなく、日本国民にも深刻な被害をもたらしたと思っている。われわれは一貫して広範な日本国民と日本の一部の軍国主義者とを分けてきた。現在の日本国民が当時の侵略戦争の罪を背負うべきであるとは、われわれも思っていない。
ここ最近、中国の民衆による日本に対する強い不満の表明は、日本側の歴史や台湾などの問題における誤った姿勢と方法に対してであって、日本国民に対するものではない。あなたが言及したそのような論調はまったく根拠がなく、事実をひどくねじ曲げたものだ。われわれは日本側が両国人民の理解と友情の増進、中日友好関係に寄与することを多くしてほしいと望んでおり、虚実を入り混ぜて人々をミスリードしないでほしいと願っている。
「人民網日本語版」2005年4月20日
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