人民日報駐日記者「日本製品排斥は非現実的」

 

人民日報国際部日本駐在の于青記者が19日夜、人民網のネットフォーラム「強国論壇」にゲストとして招かれ、「日本外相の訪中と中日関係」をテーマにネットユーザーと意見を交わした。一問一答は次のとおり。

―― 一部の人が主張している日本製品排斥をどう見ているか。

あなたがどんな局面で日本製品排斥を言っているのか私はわからないが、もしあなたの個人的行為ならば、それをやり遂げるのは簡単だが、もし国を挙げての行為ならば、それは非現実的だ。なぜなら、わが国は世界貿易機関(WTO)加盟国であり、われわれは自らが約束した国際公約を果たさなければならないからだ。あなたの言う日本製品排斥は、(例えば工事など)終わったものを指すのか、それとも今進められているものを含めるのか。北京の地下鉄と首都国際空港の建設費の一部は円借款によるものだ。円借款のためにこの両施設を使わないというのは不可能ではないのか。北京で現在建設中の地下鉄工事には、日本製の掘削機が使われている。今、この掘削機を工事に使ってはいけないなどと言えるだろうか。他にも、あなたの言う日本製品排斥は、全体的なものか、それとも部分的なものか。例えば、いくつかの中国ブランドの自動車で使われているエンジンは日本製だが、どうしたら日本製品排斥ができるのか。中日両国の経済交流は両国人民に多くの実際上の利益をもたらしている。こうした経済交流こそ互いに利益があり、双方が得をするということなのだ。だから、経済グローバル化の時代にこんなスローガンを持ち出すのは現実的ではないし、常識の足りない姿勢だ。

                   「人民網日本語版」2005年4月20日