中国共産党中央宣伝部と外交部の共同管轄部署である中日関係情勢宣伝説明団が19日から、天津、上海、広州で報告会をスタートした。国際情勢や中日関係の歴史・現状、中国の対日政策について、党・政府幹部や大学の教師・学生の理解を深める狙いがある。
広州では20日午前、徐敦信・元駐日大使(元外交部副部長)の報告会が開かれ、大学40校あまりから学生6千人が参加した。徐氏は、(1)中日関係の歴史と現状、(2)中国の対日政策、(3)日本との敏感な問題にいかに対処するか、(4)中日関係にいかなる角度から対応するか――の4点について報告を行った。
報告会終了後の一部学生による討論では、「現在の中国に最も必要なのは安定。愛国を唱えるには、より理性が必要となる」という意見が最も多く出された。
華南理工大学に通うある学生は、「われわれの愛国の情熱は、美しく純粋なものだが、過激な行動があってはならない」と話した。
「人民網日本語版」2005年4月21日
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