商務部の薄煕来部長はこのほど、中日の経済貿易関係について記者の質問に答えた。
――中日間の経済貿易協力の相互補完性をどのように見るか。
中日の経済貿易協力は、20年余りの間に段階的に規模を整え、世界経済史上でもまれな急発展を遂げている。このこと自体が中日経済に強い相互補完性があることを示している。ある意味において、これは中日両国の経済構造上の差がもたらしたものと言える。中日両国は近隣であり、文化的に通じるものがある。一方で差異もあり、互いに足りない点を融通することができる。生産要素の構造から見れば、日本の資金と技術は中国の経済建設に必要なものだ。日本はすでに中国にとって世界3番目の外資提供元だ。また、中国の技術導入の主な由来でもあり、数年にわたり世界3位以内を保っている。同時に、中国の巨大な市場や活発なビジネスチャンス、豊富な労働力と資源、知的資源も、日本経済の発展に特に役立っている。日本側の統計によれば、近年は日本の対中輸出が大幅に上昇し、中国は日本にとって最も成長の速い輸出市場となっている。
輸出入商品の構造から見れば、中国の対日輸出品のなかでも、鉱産品、農産品、軽工業・繊維製品などに大きな優位点がある。2004年、これら製品の輸出が対日輸出総額に占める割合は43%を超えた。中国が日本から輸入する商品は主に情報技術製品、機械設備など、資本・技術集約型の製品だ。2004年、中国が日本から輸入した機電製品は651億ドル相当で、対日輸入総額の69%に達した。うちハイテク製品の輸入は298億ドルで、対日輸入総額の32%を占めた。
事実が証明する通り、日本経済の回復に対中経済貿易協力が果たした役割は大きい。同時に、日本の経済貿易協力も中国の産業構造の調整や雇用拡大にプラスの役割を果たしている。中日両国の経済貿易協力は、互い長所で相手の短所を補い、共同発展を実現する上でプラスになる。
「人民網日本語版」2004年4月24日
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