胡錦濤国家主席は23日、ジャカルタで国連のアナン事務総長と会談した。アナン事務総長は国連改革の構想とスケジュールについて説明し、国連改革への中国の支持を求めた。また、改革が多方面にわたることを説明し、「開発問題の解決に関する提案は大多数の国の支持を得られた。軍縮、不拡散、武力行使基準などについては議論が進行中だ。最大の相違を抱えるのは安保理改革問題だ」と指摘した。
胡主席は国連改革への中国の支持を表明するとともに、改革が国連の権威を高め、より良い形で国際問題における役割を発揮できるものになるよう希望した。また、9月の首脳会合に向けた事務総長報告について「高い実際性を持つ重要な改革提案」と評価し、「中国は提案を極めて重視し慎重に検討すると同時に、他の国、特に発展途上国の意見を取り入れる」と述べた。「開発問題解決の提案は、多数の発展途上国の支持を得るだろう」としたうえで、「われわれは安保理拡大を支持する。発展途上国の発言権強化に賛同するとともに、作業効率と権威の向上を主張する」と述べた。また「安保理改革は重大な事であり、各国の利益に関わってくる。見解の相違があるのは正常なことだ。相違があればなおさら十分な議論と準備を重ね、幅広い共通認識を得ることが必要だ」と指摘した。
「人民網日本語版」2005年4月25日
|