「歴史を鑑(かがみ)として未来へ向かう」は、中日両国関係を処理する基本的規範だ。ここ最近の一時期以来、日本は歴史など一連の問題で誤った姿勢を持ち続け、中華民族の感情を傷つける誤った行為を絶えず取り、中日関係を困難な局面に直面させている。中央政府が一貫して強調している「歴史を鑑として未来へ向かう」の原則を正しく認識して深く理解することは、中日関係の大局をしっかりとらえ、中日関係が直面している矛盾と問題を冷静に見つめ、中日両国人民が引き続き世代を超えた友好を進めていくことに寄与する。
「歴史を鑑として未来へ向かう」は、われわれに戦略的かつ長期的視点から中日両国関係の重要性を認識することを求めている。中日両国は大きな影響力をもつ国として、アジアと世界の平和と発展に特に大きな責任を担っている。歴史と現実はわれわれに「友好的に付き合い、協力して双方が得する」ことが両国の根本的利益にかなう唯一正しい選択であることを示している。特に現在、国際情勢が複雑で変化の多い状況の下で、中日両国が良好な関係を維持できるかどうかは、両国人民の根本的利益に直接影響するだけではなく、アジア、さらには世界の平和と安定にも影響を及ぼす。
「歴史を鑑として未来へ向かう」は、われわれに中日関係における矛盾と問題を冷静に見つめるよう求めている。注目すべきことは、中日両国関係の発展は全体的に安定しているが、決して順風満帆ではなく、その中には調和と協力があり、また摩擦と競争がある。問題の核心は、日本が歴史の上で発動した侵略戦争で中華民族に大きな被害をもたらしたことにどう対応するかである。中国人民は原則と事実を重んじる。中日関係を引き続き発展させる上で歴史問題を避けることはできない。日本は歴史を正しく認識して対応するべきであり、中国とアジア関係諸国の人民の感情を傷つけることなく、適切な措置を取ることに努め、現在の中日関係が直面している困難な局面を早期に転換させ、中日関係を健全で安定した発展を推進するべきである。
「歴史を鑑として未来へ向かう」は、中日両国人民に世代を越えた友好を求めている。2000年以上に及ぶ歴史の中で、中日の二大民族は友好的に交流してきた。古代中華文明は日本文化の形成と発展を推し進め、近代中国も日本から多くの重要な西洋の先進的かつ文明的な成果を学んだ。歴史がわれわれに教えていることは、両国人民の交流は必要であり、世代を越えた交流を期待していることだ。日本軍国主義の始めた侵略戦争は、中国人民に深刻な被害をもたらしただけでなく、日本国民にも大きな被害をもたらした。日本の右翼分子による歴史などの問題に対する誤った姿勢と言行も日本民族の利益に反するものである。中国人民が認められないばかりでなく、日本国民も認めることはできない。中日関係の悪化は中国人民の根本的利益を損なうだけでなく、日本国民の根本的利益も損なう。中日両国人民の世代を越えた交流は、両国人民の共通の期待であり、また両国関係発展の主流であり、さらに両国関係を未来に向けて発展させる上で必然的な選択なのである。中日の世代を越えた友好は、比類なき戦略であり、百年の大計であり、千年の大計である。
歴史を振りかえると、中日両国はいずれも長期にわたって努力して得た成果を大切に、心を込めて守るべきである。未来への展望は、歴史や人々に対して高い責任を有する姿勢を抱くべきであり、適切な措置を取り、中日関係の健全で安定して発展する新しい局面の創造に努めるべきである。
「人民網日本語版」2005年4月27日
|