マカオ特別行政区政府文化局文化財産庁の陳沢成庁長はこのほど、「マカオの由緒ある建築物群」は中国の2005年における唯一の世界遺産申請項目として、国際古跡遺跡理事会世界遺産専門家の評価をパスし、7月に行われる予定の世界遺産最終認定の評価対象となったことを明らかにした。
今年2月、国際古跡遺跡理事会がパリで世界遺産専門家会議を行い、「マカオの由緒ある建築物群」の関連状況を詳しく検討、討議した結果、世界遺産委員会に世界遺産リスト組み入れの提案を提出した。今回の会議では、3分の1の申請項目が否決され、最終認定の評価対象となった項目は約30件であった。7月に開催される第29回世界遺産大会でこれらの項目に対し最終評価が行われることになっている。
「マカオの由緒ある建築群」は、マカオの400年来における西洋との文化交流の粋といえる存在である。これらの建築物は、中国において歴史の最も長い、規模の最も大きな、最も完璧な形で保存されている中国と西洋の建築物様式の融合を示す建築物群であり、西洋の宗教文化の中国と極東地域における伝播の歴史的な証しと中国文化・西洋文化の融合と共存の結晶ともなっている。
「チャイナネット」2005年4月28日
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