中国の小麦供給総量は安全範囲に

 

農業部16日の発表によると、2004年から2005年度の我が国の小麦供給量は昨年に比べて、伸びが見られ、供給総量は充実し、安全範囲にある。

国内の需給面では、今年度の新規増加供給量は前年度に比べて伸びが見られ、消費総量は前年度より減ったが、新規増加の供給量は依然としてその年の消費量を満たすことができず、在庫分を調達して補充することが必要と見込まれている。今年度全社会における小麦の期末の在庫は引き続き減少するが、その幅は著しく縮小すると予測されている。第一四半期の累計輸入量は昨年同期比6.33倍増の190万2700dで、輸出は同比93.09%減の1万8900dとなり、依然として輸入の枠組みを保ち続けている。

国内価格の面では、小麦の主産地の4月の買付け価格は引き続き下落となり、50`(50`を単位とし、以下同)の買付け価格は73.20元で、前月比1.01%下がったが、前年同期に比べ、2.06%上昇した。卸売り価格は、河南省の鄭州食糧市場の普通小麦卸売り価格は77.50元で、前月比1.12%下がり、昨年同期比1.27%下がった。良質小麦の卸売り価格は80.50元で、前月比0.23%下がり、昨年同期比3.36%下がった。

生産面では、4月中旬いらい、春まき小麦産地である西北地域の中部と西部、黒竜江省南部の土壌が適切な湿度に恵まれ、苗の生長に適している。甘粛省の東部、内蒙古自治区の中部、黒竜江省の西部は降雨量が少なかったため、土壌は湿度が足りず、苗の生長に不利な状況にある。黒竜江省の北部は降雨量が多かったため、播種に影響を及ぼしている。河南、山東、河北にある三つの冬まき小麦産地は、現在成長期にあり、一部の地域では穂が出始めているところで、気候条件は全体として麦の生長に適している。

「チャイナネット」 2005/05/23