陝西省の「西気東送」パイプライン緊急救援準備案

 

「西気東送」(西部の天然ガスを東部に送るプロジェクト)パイプラインの正常な運用を最大限に保証するため、陝西省は「西気東送」パイプライン緊急救援準備案を策定し、天然ガスの事故発生を防止することを決定した。

「西気東送」パイプラインは西は新疆ウイグル自治区のタリム盆地から、東は上海市西部の白鶴鎮までで、9つの省、自治区、直轄市を経由する。幹線総距離は3980qである。今年1月1日、全線完成し操業を開始しており、一日当たり送ガス量は950万?である。そのうち、陝西省区間のパイプライン総距離は350q弱で、起点は定辺県紅柳溝、終点は延川県延水関黄河トンネルである。この区間は溝谷が縦横に走る黄土高原で、特殊な地理的環境と黄土の湿気を帯びると陥没し易い性質は、パイプラインの敷設難度を増大させた。

天然ガスパイプラインは高圧運用過程で、操作ミス或いは自然災害、人為的災害に遭遇した場合、パイプが断裂し天然ガスの漏出、火災、爆発、中毒、窒息などの安全に対する極めて深刻な事故が発生する可能性がある。過去においては、パイプライン企業と地方政府の協調が十分ではなく、隠れた危険が比較的多かった。緊急救援準備案が策定された後、関係部門とパイプライン企業が連合して演習に参与し、地方政府と企業の連合防止、連合整備、連合建設という長期的有効メカニズムが形成されている。現在、「西気東送」パイプライン公司が提出した陝西省域内の隠れた危険箇所12カ所に対し、関係部門がその解決に着手している。

「チャイナネット」 2005/05/24