北京師範大学で29日に開催された「2003-2004年北京文化発展報告」発行記念式で、北京市文物局が同市から世界遺産に登録申請する7候補を確定したことがわかった。「北京青年報」が伝えた。
7つの候補はそれぞれ、皇城、北海、古観象台(天文台)、盧溝橋と宛平城、潭柘寺、戒台寺、雲居寺。うち北海は、世界遺産に登録済みの頤和園の拡大事業として申請する。
盧溝橋は、北京市中心部から南西に15キロメートル離れた永定河に架かる橋だ。橋の東端は宛平県に当たり、乾隆帝が自ら「盧溝暁月」と題字を記した碑石が残り、「北京八景」の1つとされる。盧溝橋は1189年に建設が始まり、明・清代に大規模な修繕工事が行われた。1937年7月7日には盧溝橋事変が起こり、中国の人民の抗日戦争はここから始まった。1961年3月4日、盧溝橋とそのそばに建つ宛平城が、国務院が発行した中国最初の重要文化物保護リストに登録された。
ユネスコ世界遺産委員会第25回会議では、「1国が1度に申請できる文化遺産は1件だけ。世界から毎年30件を選んで、世界遺産委員会が審議を行う」との新たな規定が定められた。
「人民網日本語版」2005年5月30日
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