2020年に中国の石油・天然ガス依存度が50%に

 

 

先般、中国石油・天然ガス企画総院の王功礼院長は「市場の需要は絶えず大幅に増えている一方、生産量の増加には限度があるので、2020年における中国の石油と天然ガスの依存度は50%に達すると見込まれている」と語った。

このほど開催された「第八回北京科学技術博覧会・中国エネルギーサミットフォーラム」の席で、王功礼院長は「当面、市場の需要は絶えず大幅に増えており、他方、エネルギーの弾性係数は当面より50%減となり、自動車の保有量を1億台以下に抑え、一部の化学工業製品の輸入を拡大し、エネルギー採掘の潜在力を掘り出すことにしても、2020年における中国の石油消費量は4.5億トンになると見られている。当面の中国のエネルギー生産の展望は楽観的なものではない。2004年の原油の生産量は1.75億トンで、今後、ピークの年であっても、原油の生産量はわずか1.8−2億トンで、石油の対外依存度は引き続き増え、2020年には50%を上回るかもしれない」と語った。

関係筋によると、近年、中国の天然ガスのニーズも急増しており、2004年から2020年にかけて、年間の増幅は11%−13%で、2020年前後の全国の需要は2000億立方メートルに達し、現在の5−6倍になると見込まれている。エネルギー消費構造において天然ガスの比率は当面の2.8−3%から10%に上昇すると見られている。

王功礼院長は「今後15年間における中国の天然ガス生産量の増加は石油より速いとしても、需要の増加を満たしえない。当面の中国の天然ガスの生産量を408億立方メートルとすれば、2010年にはさらに200億立方メートルの天然ガスを輸入しなければならない。2020年には、輸入天然ガスは800億メートルに増え、天然ガスの対外依存度は40%を上回り、50%に近づくと見られている」と語った。

「チャイナネット」 2005年5月31日