アジア太平洋経済協力会議(APEC)貿易閣僚会合は3日、韓国・済州島で全体会議を開いた。中国商務部の薄煕来部長は発言の中で「中国政府は知的所有権の保護を非常に重視している」と強調した。
発言の主な内容は次のとおり。
中国の知的所有権保護は、いかなる外圧によるものではなく、自らの経済発展と科学技術創造に必要だからである。実際、中国で今発生している海賊版や知的所有権侵害事件のうち80%は中国自国ブランドに対するものだ。国際的にも北京同仁堂、五糧液、海信など中国の有名ブランドが外国から知的所有権を侵害されたこともある。われわれは、数年の努力を通して、中国の知的所有権の保護システムをより完備させ、経験をより豊かにできると信じている。われわれも世界各国の友人たちが示した意見と提案を聞きたいと願っている。
知的所有権の保護は全世界的な問題で、海賊版行為は中国だけに存在するものではない。一部の先進国にも存在する。たとえ海賊版が少ない一部の先進国でも、海賊版率は20%以上にも達している。この問題を解決するには、各国が一致協力することが必要だ。
APEC加盟国の経済発展水準は異なる。発展途上の加盟国が市場開放で直面している困難と圧力は先進国の加盟国よりはるかに大きい。このため経済技術協力を適切に強化し、貿易投資の自由化と簡便化、さらに経済技術協力という二つの車輪がバランスよく発展するよう推し進めなければならない。
「人民網日本語版」2005年6月4日
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