長江上中流、広範囲の「生態回復工事」推進

 

16年間に及ぶ努力により、「長江上中流水土保持重点整備工事」(「長治」工事と略称)の水土流失整備面積は累計8.4万平方qに達したが、全流域で水土流失整備を必要としている面積は依然として50万平方qもある。今後は長江上中流における水土保持が成功したテストモデルを基礎として、広範囲に「水土保持生態回復工事」を推進していく。

先ごろ召集された「長治」工事第17回会議によると、この数年、中国政府の生態整備に対する投入の増大に伴い、「長治」工事はすでに8.4万平方qの水土流失面積を整備し、長江上中流地区の水土流失悪化趨勢は逆転しつつあり、流域水土流失面積は増加から減少に転換している。予防監督、重点整備、生態回復、監督測定予報などを一体化した水土保持生態整備の枠組みが確立されつつある。

しかし、一方では長江流域には水土流失整備が必要な土地が50万平方q近くもあり、山滑り、土石流、崩落など侵蝕現象が激しいため、長江へ流入する土砂量は非常に大きいが、整備難度が高い特殊な流失類型の整備はいまだに展開されておらず、長江上中流の200余の貧困県が水土流失災害問題に悩まされている。

長江水利委員会の熊鉄副主任は、「2001年度長江水利委員会は流域内9省の10県を選択して900万元を投入し、(水土保持生態回復工事)テストモデルを実施した。これらのテストモデル県は土地の適性に基づいた植生育成保護、畜舎養殖、農田整備、農村エネルギー開発、生態移民などの措置により、広範な生態回復を実現しており、一連の価値のある監督測定科学研究成果を上げ、現在すでに全ての検収を完了している。

成功したテストモデルを基礎として、2004年には長江流域8省(直轄市)の38県で広範囲の「長治」生態回復工事が推進し実施されており、当該年度に整備した面積は104.93平方q、生態回復面積は240平方qに達している。現在、長江上中流水土保持生態整備工事は、逐次、難関突破段階に入っており、「水土保持生態回復工事」の範囲は拡大し、取組みにもさらに力が入ってきている。

                       「チャイナネット」2005/06/23