|
アジア欧州会議(ASEM)第6回財務相会議が26日に天津で開幕し、温家宝総理が開会式で演説した。温総理はこの中で、国内外の関心が高い人民元為替相場の問題を重点的に取り上げ、次のように述べた。
私は3つの観点を提示したい。第1に、いずれの国も自国の国情に適した為替レート制度と為替レート政策を選択する権利を持つ。これは国際的な共通認識だ。1990年代初め、わが国は人民元為替レート制度改革の目標と任務を定めた。つまり、市場の需給に基づく、管理された変動相場制を段階的に形成し、人民元レートを合理的かつバランスある水準で基本的に安定維持させることだ。われわれは十数年来にわたって人民元レート改革に関する大量の業務を進め、重要な段階に踏み出している。
第2に、人民元レートを合理的でバランスある水準で基本的に安定維持させることは、中国経済の発展にプラスであり、周辺国や地域の経済発展にプラスであり、国際金融の安定と貿易に発展にもプラスである。1997年のアジア金融危機では、人民元レートの安定が保たれたことで、周辺国と地域の損失が減り、アジアや世界の経済金融の安定と発展にもプラスの役割を果たした。これは1つの良い証明だ。
第3に、人民元改革は主体性、制御可能性、漸進性の原則を堅持しなければならない。主体性とはつまり、わが国自身の改革と発展の必要に基づき、改革の方式、内容、時機を決定することである。改革においては▽マクロ経済の安定、経済成長と雇用への影響▽金融システムの状況と金融監督レベル▽企業の受容能力と対外貿易などの要素▽周辺国、地域、および世界の経済金融への影響――を考慮する必要がある。制御可能性とはつまり、人民元レートの変化をマクロ管理により制御できることであり、改革を推進しながらも、コントロールを失わず、金融市場の動揺と経済の大変動を避けなければならないということだ。漸進性とはつまり、段階的に改革を推進することで、現在の必要性だけでなく、長期的発展も考慮する必要があり、功を急いではならないということだ。
全体的に、われわれは人民元レート決定システムを引き続き改善し、市場志向の、より弾力性の高い為替制度をさらに整備する必要がある。しかし、この改革は広範囲に及ぶもので、影響が深い。さらに大量の準備が必要であり、プラスの条件や環境をつくり、各方面が影響を受容できるようにする必要がある。中国のこうした責任ある態度とやり方は、中国のマクロ経済の安定と発展にプラスなだけでなく、周辺国と世界の経済の安定と発展にとってもプラスになる。
「人民網日本語版」 2005年6月27日
|