外交部の李輝部長助理は28日午前、内外の記者と在中公館報道官向けのブリーフィングを行い、6月30日から7月7日までの胡錦濤国家主席のロシアとカザフスタンへの公式訪問、およびアスタナで開かれる上海協力機構首脳会議、英国で開かれる「主要8カ国(G8)と中国、インド、ブラジル、南アフリカ、メキシコの5カ国による首脳対話会」への出席に関する状況を紹介した。
このうち、「G8+5対話会」については次のように説明した。
会議では主に、世界経済と気候変動の2大問題について話し合う。世界経済問題には、国際貿易や国際開発協力などが含まれる。
胡主席による今回の招待に応じての対話会出席は、2003年のエビアンサミットに続く、G8・発展途上国間の対話会への2度目の参加であり、重要な外交活動となる。中国は同対話会を強く重視しており、▽平等互恵と求同存異(相違点をそのままにして共通点を求める)▽積極的かつ実務的な姿勢▽協力と利益共有――の方針により対話会に出席し、G8とその加盟国との協力を推進し、南北対話と国際開発協力を促進する。また、発展途上にある大国との調整と協力深化、南南協力の強化、共通の利益の保護を図り、現在の重大な国際問題に対する中国の主張を詳述する。
胡主席の主な予定には▽招待を受けた他の4途上国(インド、ブラジル、南アフリカ、メキシコ)の首脳との会合への出席▽「G8+5対話会」の会議と非公式昼食会への出席――が含まれる。会期中にはこのほか、関連諸国の首脳と会見し、2国間関係や国際上の共通の関心事について意見交換する。
胡主席は「G8+5対話会」で演説し、現在の国際情勢や世界経済に対する中国側の基本的見解を詳述し、国際協力や南北対話の強化、世界的問題の共同解決を支持する立場を表明する。同時に、気候変動、国際開発協力、国際貿易などの問題に対する中国側の主張を詳述し、世界が関心を寄せる中国のエネルギー需要、経済と社会の調和的発展などの問題について、中国の政策と措置を詳述するとともに、具体的な協力案を提示する。
インド、ブラジル、南アフリカ、メキシコ首脳との会合では、胡主席は南南協力の強化、発展途上国の利益保護、世界的問題の共同解決に対する中国側の立場と主張を詳述し、「G8+5対話会」の関連問題について重点的に協調姿勢を取り、他の国際的な共通関心問題について意見交換する。
「人民網日本語版」 2005年6月29日
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