天津臨海新区の開放加速を指示 温総理

 

温家宝総理はこのほど、天津市を視察した。温総理は同市の共産党委員会と政府から臨海新区の整備に関する業務報告を受け、次のように指示した。

臨海新区には、多方面の優位性と発展への有利な条件がある。機会をしっかり捉え、北京・天津・河北省をバックとして、環渤海地域に役立ち、東北・西北・河北に波及効果を及ぼすことのできる、北東アジアを見据えた現代的な新区にしなければならない。

臨海新区の発展を加速するため、当面は次の分野に力を入れる必要がある。

(1)ハイレベルな産業構造の構築に尽力し、現代的な製造業や研究開発・応用の拠点としての整備を加速する。ハイテク産業を重点的に発展させるとともに、金融・物流・仲介サービス・観光などの現代的なサービス業の発展に力を入れる。

(2)インフラ整備の加速に尽力する。地域の強みを発揮し、港湾・空港・鉄道・道路の整備を加速する。

(3)総合的改革と対外開放に尽力する。新情勢における発展のニーズに合わせ、管理体制と運営構造を積極的に模索し、政府機能の転換と管理レベル向上を図る。国際的な経済協力や競争に、より広い範囲、広い分野、高いレベルで参加する。

(4)科学教育の優先的発展と人材戦略の実施に尽力する。産学連携を推進し、科学研究、技術開発、生産への応用を一体化させ、科学技術成果の産業化を加速する。

党中央と国務院は、天津臨海新区の開発、開放、整備を強く重視している。市共産党委員会と市政府が科学的な検証により、適切な計画を行うよう望む。国務院の関係部門は積極的に協力し、サポートしなければならない。

「人民網日本語版」 2005年6月29日