広東省、世界規模の石化コンビナート建設へ

 

産業の急速な転換期を迎えた広東省は現在、重要な“けん引車”として石油化学工業の育成に力を入れている。同省が先ごろ発表した計画によると、今後5年間に1800億元かけて、沿海部の5カ所を総合石化基地として整備し、世界クラスの石化コンビナートを建設する。

「広東省石化工業2005―2010年発展計画」では、この期間は石化工業の発展と生産量の拡大にとって重要な時期になるとし、5年以内に全省の生産量の年平均伸び率は20%に達すると予想している。投資対象は、製油所の重点新規建設・生産能力増強プロジェクトが5件、エチレンプラント関連が5件。うち中国石油化工(シノペック)は広州と茂名、湛江の3カ所にある製油所の生産能力を1000万トン増強する。中国海洋石油(CNOOC)は恵州に年産1200万トンの製油所を新設する。同社が茂名と広州、恵州で現在進めているエチレンプラントの建設、拡張プロジェクトの生産能力はそれぞれ80万トン。

2010年までには、恵州大亜湾と崖門口、茂名・湛江と広州、汕頭・潮州・掲陽の5カ所に大規模な石化基地が誕生し、沿海部は一大石化コンビナートとなる。完成時の石油精製能力は6300万トン、2020年には1億トンに達し、全省の生産能力は飛躍的に増強される。

「チャイナネット」 2005年6月30日