今年の物価上昇、3%以内の見通し 経済情勢分析会

 

中国商業聯合会の主催による経済情勢分析会がこのほど開かれ、出席した専門家からは、中国の2005年下半期の消費者物価指数(CPI)が全体として穏やかな上昇傾向となり、通年の物価上昇率は3%以内に収まるとの見通しが示された。

専門家は、食品価格が下半期のCPI動向のカギを握るとみている。穀物が豊作だった場合、食品価格が引き続き下がる可能性が非常に大きい。下半期のCPI動向を主導するのはサービス価格で、サービス価格と居住費用価格(賃貸料、内装料など)は引き続き上昇するとみられる。一方、不動産価格は小幅に下落する見込み。物価情勢からみれば、デフレ発生の可能性はほぼ皆無で、インフレ発生の危険も非常に小さい。

今年下半期は投資や重工業生産の減速を受け、生産手段の価格相場もやや下落するとみられる。市場の需給バランスは全体的に保たれるが、鉄鋼原料や一部鋼材は供給過剰になり、市場価格の伸びが減速して急速に安定に向かう見込み。

                     「人民網日本語版」2005年7月4日