世界観光機関の最新のランク付けによると、2004年に中国に入国した観光者数は延べ4176万人に達し、世界で4位となった。中国は、すでに観光大国の地位を確立しており、今や世界の観光強国の目標を目指して進んでいる。
中国国家観光局の邵h偉局長によると、現在、中国公民が自費団体旅行で行ける観光目的地の総数はすでに69に達し、世界の5つの大陸で中国の観光者の姿を目にすることができ、巨大な消費市場を形成するに至っている。
1997年から2004年までの中国の出国者数は累計で1.11億人で、年平均27.3%の伸びとなっている。とりわけ、2004年における中国公民の出国者数は延べ2885万人で、2003年比43%増となり、全国の海外旅行業務による営業収入は184.03億元で、2003年比75.07%増となった。これによって、中国はアジア最大の海外観光客源の国となり、同時に世界の海外旅行において伸びが最も速く、潜在力が最も大きく、影響力の及ぶ範囲も最も大きな国の1つとなっている。
2002年7月1日以来の3年間に、中国公民の海外旅行目的地の数も急速に増えた。海外旅行市場はすでに中国の観光産業の重要な構成部分となっている。
統計データによると、中国公民のヨーロッパにおけるショッピング支出は平均975ドルである。世界観光機関の予測では、2020年の中国公民の海外旅行者数は延べ1億人に達し、1人当たり平均1000ドルの消費として計算すると、巨大な市場と言える。
中国は、「2020年までに、アジアの観光大国から世界の観光強国への歴史的飛躍を成し遂げ、入国観光客数は延べ1億3500万人ないし1億4500万人、観光による外貨収入は520億ないし750億ドル、国内観光による収入は1兆9000億ないし2兆7000億元、観光総収入はGDP(国内総生産)の8%に相当する3兆3000億元」を、観光業の長期目標として掲げ、2008年北京オリンピック、2010年上海万国博覧会などの国際レベルのイベントを知名度をさらに拡大する契機として、積極的な政策を継続的に推進していくことになっている。
「チャイナネット」2005年7月4日
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