胡錦濤国家主席は3日、訪問先のロシア・ノボシビルスクでシベリア連邦管区の責任者らと会談した。この中で胡主席は、中ロ地方協力の一層の拡大に向けて次の4つの提案を行った。
(1)各自の強みを発揮し、共同発展を実現する
互恵と利益共有の原則を堅持し、貿易・投資・技術・労務など各種形式の協力を展開する。資金・資源・人材・交通などの協力に有利な環境を創造し、両国地方経済の高度成長を促進する。
(2)交流と意思疎通を強化し、協力効率を向上する
省・州トップの定期会談を始めとする協力の場をうまく利用し、中ロ投資促進会議や貿易商談会の役割を発揮し、両国企業の直接接触と交流のために環境を整える。
(3)協力分野を拡大し、協力レベルを引き上げる
単純貿易から貿易・加工・投資融合への転換を促し、大規模な経済技術協力プロジェクトを奨励、支持する。特に高度製品加工、交通、インフラ整備分野の協力を強化する。各省・州の特質に基づいて、シンボリックなプロジェクト数件を着実にこなし、その経験を全地域に広め、総体的な協力を促進する。
(4)市場開放を拡大し、貿易秩序を規範化する
投資環境を改良し、現地市場への商品・サービス・資本流入を積極的に支持し、企業経営と投資に良好な環境を整える。両国間の既存の協議協力システムの作用を存分に発揮し、協力時に発生する問題を友好的な協議を通して適切に解決し、両国企業・国民の合法的権益を適切に保護する。
プロストヤコフ全権代表は連邦管区として積極的に努力し、対中貿易を3〜4年内に100億〜120億ドルに引き上げる意向を示した。また、地方協力には金属精錬・エネルギー・機械・生物・情報・農業・科学技術などが含まれるとした。
胡主席は会談後「中国黒龍江省とロシアシベリア連邦管区 経済貿易科学技術協力の一層の発展と強化に関する合意」の調印式に出席した。
「人民網日本語版」2005年7月4日
|