今年の全国の干ばつ状況は往年より軽い

 

中国気象局の専門家によると、今年上半期には広域のひどい干ばつは発生しておらず、全般的見れば、今年の春から初夏にかけての干ばつの状況も往年より軽く、昨年よりも楽観である、と語った。

国家気候センターの董文傑主任は、今年に入っていらい、全国の干ばつ発生面積は約1500万fで、北部地区の春季の干ばつの継続時間は短く、程度も軽い。しかし、これに対して、南部の華南地区では昨年の秋から冬、さらに今年の春にかけて三つの季節が干ばつ続きで、雲南省では50年間見かけたことのない大干ばつに見舞われ、江蘇、上海などでもひどい夏季の干ばつに見舞われている。

華南地区では、5月中旬以降干ばつの状況が徐々に緩和され、雲南省では1〜2月の冬季の干ばつに続き、4〜6月の上旬に至るまでひどい春季の干ばつとなり、6月中旬以降緩和した。西北地区の東部、華北地区の大部分では、段階的な春季干ばつに見舞われ、内蒙古自治区の東部、西北地区の東部、華北地区の中部および長江中下流域の沿岸地域では夏季に入って以来、干ばつ状況が一時急速に拡大した。

現在、干ばつ発生地域は主に西北地区の東部、華北地区の中部、長江下流の両岸地帯、内蒙古の中・東部、黒竜江東部などである。

                        「チャイナネット」2005/07/05