近海海域環境報告 漁業水域の状況は良好

 

国家環境保護総局、農業部、中国海事局によって共同編纂された『2004年近海海域環境質公報』によると、2004年の全国近海海域の水質は一、二類の海水が49.6%に達し、前年度と同じレベルとなり、三類の海水は15.4%で、前年度より4.4%下がり、四類と四類以下の海水は35%で、前年度より5%上昇した。

公報はさらにつぎのように述べている。昨年、我が国の海洋漁業水域の全般的な状況は良好で、一部水域では汚染がかなり深刻で、主要な汚染物質はチッソ、リン、石油、銅などである。昨年、我が国の海域では28件の船舶による汚染事故(100`以上)が発生し、汚染物質流出量は3817dに達し、そのうち、流出量が10d以上の事故は15件、50d以上は3件となっている。

国家環境保護総局筋はまた、渤海で行われている「碧海(青い海)行動」の進展状況を紹介した。数年間の努力を経て、渤海近海水域の水質悪化の勢いは一応抑制されるに至った。環境観測では、2001年に比べ、2004年の渤海近海の一、二類の海水の比例は2%上昇し、四類と四類以下の海水は0.5%上昇したことが明らかにされている。しかし、天津、遼寧省営口などの海域の水質汚染問題は依然として顕著である。

                         「チャイナネット」2005/07/05