アジア・太平洋地域の宇宙空間協力組織が年内に北京で設立

 

中国国家航空局副局長、アジア・太平洋地域宇宙空間多角的協力秘書処のロゲ秘書長によると、大方に注目されている地域的な国際協力組織であるアジア・太平洋宇宙空間協力組織は2005年10月に発足の予定で、北京に設置される同組織の本部ビルディングの建設も目下、計画中である。

ロゲ秘書長は「アジア・太平洋地域の15ヵ国が締結した『アジア太平洋地域の宇宙空間協力組織公約』によると、5ヵ国の政府の批准を経たのち、この公約は正式に発効することになっている。2005年10月、『アジア・太平洋地域の宇宙空間協力公約』の加盟国の締結セレモニーが中国で開催され、その席で、アジア・太平洋地域の宇宙空間協力組織が発足する際には、さらに多くの国の加盟が認可されることを望んでいる」と語った。

1992年に、中国、タイ、パキスタンなどの国は「アジア・太平洋地域の宇宙技術と応用の多角的協力を通じて、地域的な宇宙協力組織の発足と宇宙プロジェクトの提携を促進する」ことを提案した。中国及びアジア・太平洋地域におけるその他の国の政府のサポートにより、アジア・太平洋地域の宇宙空間協力組織の発足への作業が始動し、2003年8月、アジア・太平洋宇宙協力組織の秘書処がバンコクで規約起草担当グループの第一回会議を開き、出席した代表たちは「アジア・太平洋宇宙空間協力組織の本部を中国に設置する」という提案に賛意を示した。2003年11月、中国で開催された第二回会議の席で、同組織のすべての規約をめぐる討議が終了した。

関係筋によると、アジア・太平洋宇宙協力組織が発足したあかつきには、「平和的に利用し、互恵と相互補完を旨とし、平等な話し合いを通じて協力をすすめる」という原則に則って、平和を目的とする宇宙技術と応用協力をくりひろげ、アジア・太平洋地域の人々に幸せをもたらし、アジア・太平洋地域の社会・経済の持続可能な発展を促すことを目指すことになる。

                    「チャイナネット」 2005/07/05