大メコン流域 首脳・ビジネス界代表が交流

 

大メコン川流域準地域(GMS)の首脳とビジネス界代表によるフォーラムが4日、昆明市で開催された。貿易・投資円滑化、インフラ改善、情報ネットワーク構築など共通の関心事が議題となった。

出席者は中国の温家宝総理、カンボジアのフン・セン首相、ラオスのブンニャン首相、ミャンマーのソー・ウィン首相、タイのタクシン首相、ベトナムのファン・バン・カイ首相、アジア開発銀行(ADB)の黒田東彦総裁、GMS各国のビジネス界代表300人余り。

各国首脳は、交通・エネルギー・通信などのインフラ整備、情報ネットワークの現代化、人材育成が、準地域内の貧困撲滅、経済の共同発展と繁栄にとって極めて重要との認識で一致。ビジネス界の積極的参与と関連技術・資金の提供への期待を示すとともに、公的機関と民間機関、ADBなど金融機構間のパートナーシップの強化が必要と指摘した。各国政府は、準地域の経済協力と民間投資活動に対し、より公平かつ便利な環境を整えるよう尽力する意向を示した。

温総理は、地域通信インフラレベル向上に当たり、次の方向から着手すべきだと指摘した。

(1)農村の通信発展をさらに加速し、準地域の貧困減少と農業の発展に向けた環境を整える。

(2)通信分野の人材育成をさらに強化し、通信従業員の管理・技術水準を向上する。

(3)準地域各国の通信担当部署間の交流と協力をさらに強化し、各国の発展経験と管理政策の交流を強化する。

温総理はまた「中国は準地域情報ハイウェイ構築の積極的な提唱者・参与者であり、同プロジェクトの融資への中国企業の参加を支持する」と述べた。

                     「人民網日本語版」2005年7月6日