中国の会議・展示会業、年間400〜500億元の経済効果を創出

 

データによると、世界では2004年に大規模な会議・展示会が15万回以上行われ、そのうち国際会議は約7万回、国際展示会は8万以上で、世界の会議・展示会業の直接経済収益は2800億ドルに達している。

業界筋によると、国際会議・展示会の利益は約25%である。急速な発展期にある中国の会議・展示会業の収益率は、これを上回るものとなっている。専門家筋は、中国の内陸部に目を向けて見ると、2004年6月に開催された「北京第8回国際モーターショー」だけでも、入場者数が十万人にのぼり、主催側の収益は大まかな計算でも約1千万元になる。この収益率の高さが注目を集め、中国の会議・展示会経済の急成長をもたらしている、と分析している。

これより重要なのは、1つの会議・展示会は往々にして1つの都市あるいは1つの地域の交通、貿易、通信、観光、宿泊、飲食、ショッピングなどの関連産業の発展をけん引する効果がある、ということである。関係部門の統計データでは、2004年に中国では合計2467回の会議・展示会(香港・澳門・台湾を除く)が開催され、すでに華東、華南、華北、東北、西部の5つの会議・展示会経済ブロックが形成されており、年間伸び率は約20%となっており、世界の会議・展示会業において発展のテンポが最も速い国となっている。

今や、世界で会議・展示会を手がけている主要な会社はすべて中国で業務を展開するかあるいは合弁会社設立、事務所開設、ブランドイメージの中国での定着などに力を入れている。2005年の中国の会議・展示会業の収益総額は65億元を上回り、同時にその他の業界にも400億元〜500億元の収益をもたらすと予測されている。

また、2010年の上海万国博覧会のもたらす経済効果は、観光業だけでも800億元となり、中国の会議・展示会業のポテンシャルは極めて大きい、と見られている。

                    「チャイナネット」2005年7月7日