温総理、隣国との協力を強調 メコン流域協力で

 

大メコン準地域(GSM)の経済協力について話し合う「メコン川流域開発計画」の第2回首脳会議が5日、雲南省昆明市で開催された。出席した中国国務院の温家宝総理は、開幕式で「パートナー関係の強化、共同繁栄の実現」をテーマに演説した。

温総理はスピーチの中で次のように述べた。

周辺国との善隣友好関係の構築・発展は、中国政府の一貫した政策だ。すでに50年前、中国は国と国との関係処理における「平和共存5原則」を打ち出し、国の大小、貧富、強弱にかかわらず、すべてが一律平等であるべきだと主張した。新しい世紀に入り、われわれは再び周辺国との外交方針「与隣為善、以隣為伴(隣国と友好関係を結び、隣国をパートナーとする)」を打ちだし、周辺国とのパートナー関係を強化し、真に周辺国のよき隣人、よきパートナー、よき友人になるよう努力している。これは中国政府による厳粛な約束であり、決して変わることのない長期的な方針だ。

中国は26年に及ぶ改革開放を経て、国情に見合った発展の道を歩き出した。同時にわれわれは、中国の経済の全体的規模は増したが、人口も多く、▽1人当たりの国内総生産(GDP)は世界100位以下▽今も数千万の貧困人口を抱える▽地域の発展がアンバランス▽資源による制約や環境への負担が大きい――など、発展をめぐる矛盾点や問題点は少なくないことを、冷静に認識している。中国の現代化には、なお長い道のりがあり、数世代〜十数世代にわたる苦難に満ちた努力が必要だ。中国は変わることなく平和発展の道を歩いていく。中国の発展は主に自らの努力によるが、同時に対外協力の強化、特に隣国との協力強化が必要になる。中国は自国の繁栄発展を追求するだけでなく、各国の共同繁栄を求めていく。中国の発展が中国人10数億人に幸福をもたらすだけでなく、その他の国、特に隣国にも発展へのチャンスをもたらし、アジア地域と世界の繁栄・安定にプラスになるものと確信する。

                     「人民網日本語版」2005年7月7日