胡錦濤総書記、新党の大陸訪問団と会見

 

 
中国共産党中央の胡錦濤総書記は12日午後、郁慕明主席率いる新党の「抗日戦争勝利60周年記念大陸訪問団」全員と北京で会見した。双方は会見で次のように述べた。

▽胡総書記

今年は中国人民抗日戦争勝利60周年だ。60年前、中国人民は多大な民族的犠牲を払い、日本軍国主義に打ち勝ち、これにより台湾は50年続いた日本の植民統治から完全に脱した。抗日戦争の勝利は、近代以来の外からの侵略に対する中華民族の反撃闘争における最初の完全勝利であり、中華民族の強大な生命力と結束力を存分に示した。中華民族が抗日戦争で示した、強暴を恐れず血戦を貫く、何ものをも恐れぬ精神は、われわれの偉大な民族精神の生きた写し絵だ。われわれが中国人民抗日戦争の勝利60周年を盛大に記念するのは、平和を尊び、平和を守るわれわれの断固たる信念を示し、中華民族全体が中華民族の偉大なる復興事業の実現に、もっと身を投じていくよう奨励するためである。

▽郁主席

新紀元の挑戦と契機に面し、両岸の中国人は機会をしっかり捉え、手を携えて協力し、団結奮闘し、中華文化を全力で発揚し、社会と経済を全力で発展させるべきだ。

胡総書記はさらに、両岸関係の発展について次の4つの考えを示した。

(1)中華民族の偉大なる復興の共同促進

現在、両岸の共同発展・繁栄は貴重な歴史的好機に遭遇している。両岸は過去のどの時期にも増して協力と共同発展を必要とし、またその条件を備えている。両岸同胞はこの好機を捉え、一致団結し、中華民族の発展強化と繁栄隆盛に努力しなければならない。

(2)「1つの中国」原則の堅持

両岸の中国人は、「1つの中国」原則を基礎とした上で、互いに誠実に接し、手を携えて協力し、相違点を保留しながら共通点を求め、相互の対立と問題を適切に処理し、両岸関係の発展のために明るい展望を獲得することが完全に可能だ。

(3)「台湾独立」への断固たる反対と抑制

われわれが「台湾独立」への断固たる反対を再三強調するのは、国家保全と民族発展の大局を考えているためであり、台湾社会の安定、台湾同胞の利益保護を考えているためでもある。「台湾独立」は災難への道だ。「台湾独立」に断固反対してはじめて、真に台湾を愛することになる。「台湾独立」分裂活動を抑制してはじめて、台湾海峡地域の平和と安定を保持し、両岸の経済と社会の発展に必要な安定した環境を守り、両岸同胞の切実な利益を保障し、祖国の平和統一を促進することができる。

(4)台湾同胞の切実な権利への適切な配慮と保護

「人民網日本語版」 2005年7月13日