北京の物流情報管理分野、20万人の人材不足

 

北京市の物流の現状を反映し、北京市の物流発展の未来を展望する最初の『北京物流青書』が先般、正式に公表された。この『青書』の編集主幹――北京物資学院物流学部の崔介教授は、インタビューを受けた際に、当面北京市の物流情報分野では20万人の人材が不足しており、ハイレベルの管理層の人材は6万人不足している、と語った。

崔介教授によると、現在在職している物流業従業員の中で、系統的な職業訓練・トレーニングを受けたことのあるものは極めて稀で、物流に関する意思決定、企画をスムーズに行える人もあまり見かけない。国内では、現在のところ、物流情報技術分野の大学卒業生はゼロで、物流情報化管理の分かる人を見つけることも難しい。

崔介教授はまた、現在の物流情報分野の人材不足は、総量の不足ではなく、ハイレベルの人材が足りないことである、と指摘した。つまり、サプライチェーン管理のできる総合的管理のできる人材が足りないのであり、物流業の発展には物流の実務だけでなく、総合的管理も堪能なマルチ人材を必要としている。大勢のいわゆる「物流人材」が仕事を見つけるのに苦労している一方、物流業のITエンジニアやエリート・マネージャーたちはかなり高い給料をもらっている。

普通の物流業従業員の月給は約2000元であるが、物流師の資格のある優秀な人材の場合、月給5000元〜10000元でも多いとは言えないのは現状である、と業界筋は語っている。

現在、物流分野で最も人気のある人材は、近代的な経済・貿易、輸送及び物流理論、実務に精通し、同時に優れた英語力を身につけた国際貿易、輸送及び経営能力のある人材であるという。

「チャイナネット」 2005年7月13日