世界貿易機関(WTO)非公式閣僚級会議が13日、2日間の会期を終えて大連市で閉幕した。中国代表団は会議で、ドーハラウンドにおける農業、発展、ルールなどの問題に関する中国の主な立場を説明した。
▽農業問題
輸出競争の面では、中国は国家指導者がG8サミットで表明した精神に基づき、2010年を輸出補助金政策の最終的な撤廃時期に確定すべきだと考えている。
▽発展問題
中国は発展途上国として、最貧国の問題点克服や市場参入機会拡大を支援する際、そうした国々と同じ立場に立つ。中国はすべての先進国が最貧国の輸出製品に対し、関税免除・割当撤廃の特別待遇を与えるよう呼びかけると同時に、中国もそうした国々の対中主要輸出製品に対し、関税免除待遇を提供するよう尽力している。このほか、発展はすべての発展途上国メンバーが関心を寄せる重大問題であり、最貧国以外の発展途上国をさらに区分すれば、ドーハラウンド全体が危険な立場に陥ると考えている。
▽ルール問題
中国は世界貿易における反ダンピング措置を乱用する傾向に反対する。中国は反ダンピング措置の最大の被害者として、現行の協定の見直しと改善を支持するとともに、事務局が意見を取りまとめ、9月に文書を土台とした実質的な交渉をスタートさせることを提案する。
「人民網日本語版」2005年7月15日
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