中国、年末には外貨準備高世界一の国に 専門家予測

 

中国税関総署が先般発表したデータによると、上半期の中国の貿易黒字は400億ドル近くに達し、昨年一年間の320億ドルを上回った。昨年の中国の輸出規模は極めて大きかった上に、最近ほかのアジア諸国の輸出も一定の伸びを示しているにもかかわらず、今年上半期の中国の輸出が30%増の新記録をつくり、これまで予測された24.6%の伸び率よりはるかに強気のものとなっている。

貿易黒字の増加ぶりは業界の今年における中国の外貨準備高に対する予測を上方修正させている。スタンダードチャータードバンク中国区の経済学者王志浩氏は、このほど論文を発表し、中国の外貨準備高が年末9130億ドルに達すると予測している。氏は、前の5カ月の純外貨流入額が前年同期比47%増加しており、上半期の純外貨流入額は1140億ドルに達すると見ている。

一方、北京師範大学金融研究センターの鐘偉氏は、年末における中国の外貨準備高は8500億ドルになると予測している。

実際に上述の経済学者の予測通りになる場合、中国の外貨準備高は年末には日本を上回り、外貨準備高世界一の国となる。鐘偉氏は、2004年末現在の日本の外貨準備高は約8500億ドルであるが、最近日本の外貨準備高には低下傾向が見られているため、中国は今年の年末には日本を上回り、外貨準備高世界一の国になる可能性が極めて大きいという見方を示した。

鐘偉氏はまた、当面中国の経済は落ち着きを取り戻し、輸入減少をもたらしているが、これは貿易黒字急増の主因であると分析している。

                          「チャイナネット」2005年7月15日