「中国の台頭はチャンス」 欧州委員長、上海で演説

 

上海を訪問している欧州連合(EU)欧州委員会のバローゾ委員長は16日、「世界にとって、中国の台頭はチャンスであり、脅威ではない」と述べた。

バローゾ委員長は上海・浦東地区の中欧国際工商学院で演説を発表した。演説の中で、バローゾ委員長は次のように語った。 

1978年以来、中国経済は急速に発展し、世界全体が中国の台頭に対する意識、中国の発展がもたらす影響への実感を強めつつある。しかし、中国の台頭は他国への脅威ではなく、チャンスとしてみるべきだ。

今回の訪問で見たのは、現代的かつ開放的で、活力に満ちた中国だ。経済発展により、何千何万もの中国人が貧困を脱出し、生活水準が大きく向上し、国民総生産(GDP)は、比較的高い成長率を維持している。都市部・農村部間の格差拡大、環境汚染、資源浪費という一連の問題は残るが、中国は改革の実施をずっと堅持しており、生産力や事業効率の向上、エネルギーの合理的利用、環境汚染減少に力を入れている。

EUは中国の発展のために貢献したい。現在、すでに多数のEU域内の企業が対中投資を行っている。EUはコンタクトや対話により、双方の間に存在する問題を解決したいと考えている。

                    「人民網日本語版」2005年7月18日