この数年、長江下りなど三峡をめぐる観光は低迷を続けているが、その一方で、三峡ダムを見学する旅が人気上昇中だ。
三峡ダム観光がブームになったのは、長江のせき止めに成功した1997年から。その年の観光客数は延べ26万人だった。その後、年間15〜20%ずつ増えて、昨年は100万人の大台を突破。観光収入も初めて1億元を超えて1億4000万元に達するなど、工業関連施設をめぐる観光の幕開けとなった。
三峡ダムは西陵峡にある。建設にあたってはダムを観光に開放することも念頭に入れて設計を行い、工事を観光施設の併設、環境保護と同時に進めてきた。ダム全体を遠方から見わたせる壇子嶺景勝地や、高さ185メートルの展望台などが完成したほか、今年7月からはエレベーターでダムの頂上に登り、三峡工事の壮大さを体感できるようになった。またライトアップで三峡ダムの魅力は一段と増した。現在、内外の観光客にとって最大の観光スポットだ。
「チャイナネット」 2005年7月20日
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