都市全体計画の作成、「6つの転換」を 曽副総理

 

都市全体計画作成を検討する国務院の会議が20日に開かれた。曽培炎副総理は「21世紀最初の20年間は、中国の都市化の発展加速への重要な時期だ」とした上で、各地が「6つの堅持」と「6つの転換」に努力すべきだと強調した。

中国の特色ある都市化路線を堅持する。同時に、単なる量的拡大から、質的向上への転換を図り、都市化レベルを段階的に引き上げる。

「人民本位」の方針を堅持する。同時に、人の単なる物理的需要の充足から、全人的な需要の充足に向けた段階的な方向転換を図り、人々の生活の質を絶えず改善する。

全面的な発展を堅持する。同時に、単なる経済効果の追求から、経済効果と社会効果の両立へと方向転換し、社会主義的な物質文明、政治文明、精神文明を全面的に構築する。

バランスの取れた発展を堅持する。同時に、都市計画にあたっては、都市部の側のみを考慮する姿勢から、都市部と農村部、地域の総合的発展を考慮する姿勢への転換を図り、都市部と農村部、地域間が相互に発展を促すメカニズムを整え、共同の進歩を実現する。

持続可能な発展を堅持する。同時に、資源の大量消費、汚染の大量放出から、資源の節約や環境保護に力を入れ、人と自然の調和的共存を維持する方向へ転換する。

改革開放を堅持する。同時に、従来型の計画管理体制から、社会主義市場経済のニーズに合った計画管理体制への方向転換を図り、都市の健全な発展を制度的に保証する。

曽副総理はこのほか、かつて農業に支えられた工業、かつて農村に支えられた都市部による「恩返し」としての農業・農村支援を進め、都市部と農村部、地域間のバランスの取れた発展を促進するよう指示した。

「人民網日本語版」 2005年7月22日