三大河川の水源地の保護に75億元を投下

 

 

ここ数十年来、「中国の給水塔」といわれる三江源(長江、黄河、瀾滄江の水源地)自然保護区は氷河が後退し、湿地の干ばつ化、草原の退化などの現象が次々と現われている。

三江源地域の面積は約24万平方`、海抜は平均4000b以上で、生物多様性が顕著で、チベットカモシカやオグロヅルなどの希少動物のパラダイスであり、我が国で海抜が最高の天然湿地と生態系が最も敏感かつぜい弱な地域の一つでもある。三大河川の最も重要な水源地として、この地域の生態系の状況は下流地域の生態系の状況や人々の生活用水の安全などに直接影響を及ぼしている。

この地域の生態系を保護するため、国は2004年から2010年までに約75億元の資金を投下し、牧場の移転、重点湿地の保護、黒土からなる川岸地帯の整備、生態系保護のための住民の移転、ネズミによる災害の総合対策など10大プロジェクトが実施されることになっている。

今年は三江源自然保護区における生態系保護と建設プロジェクトを全面的に実施する最初の年である。青海省の三江源自然保護区生態系保護及び建設企画実施指導グループによると、2005年には国は7億元を投下して、三江源地域生態系の回復、保護のために、14のプロジェクトを実施する予定である。

「チャイナネット」 2005/07/22