中国大陸部 消費者信頼感指数はアジア・太平洋地域で三位に

 

▽中国大陸部の消費者信頼感指数はアジア・太平洋地域で三位で、消費者の信頼感はさらに強くなっている。

▽地域経済の好調によって、2005年下半期においてアジア・太平洋地域の消費者は引き続き楽観的な態度を示すものと見られる。

先般、マスター国際組織は香港で、最新のMaster Index TM消費者信頼感指数を発表した。これによると、中国大陸部の消費者たちの向こう6月間に対する信頼感指数はこれまでの二回に比べて向上し、得点はアジア・太平洋で三位になり、ベトナムと中国香港特別行政区はそれぞれ一位と二位となった。

中国大陸部の消費者信頼感も強くなる

年間二回行われた同調査の結果によると、経済発展におけるさまざまな問題に直面しているものの、アジア・太平洋地域の消費者は向こう6月の経済の先行きに対して楽観的な態度を保っている。中国大陸部の消費者の株式市場に対する信頼感はいくらか低下したが、経済発展の全体としては引き続き楽観的な態度を保っている。

中国大陸部市場において、マスターカード国際組織は北京、上海、広州の200人の消費者を対象として調査を行った。同組織が発表したデータによると、中国大陸部のMaster Index TM消費者信頼感指数は82.3であり、6ヵ月前の81.3と昨年同期の78.9をわずかに上回った。

マスターカード国際組織アジア・太平洋地域の首席経済顧問である王月魂氏は「昨年以来、中国政府のミクロ調整策は実効を挙げており、中国のCPI(消費者物価指数)の下落は明らかとなっている」と語った。

アジア・太平洋地域全体の信頼感指数は上昇

マスターカード消費信頼感指数を通じて、今回の調査対象とされた13の市場のうち、10の市場では経済発展に対する楽観的な態度が示されている。ベトナムと中国香港は高度の楽観的な態度で指数ランキングの上位にある。消費者たちが楽観的な態度を保っている他の市場は中国大陸部、インドネシア、シンガポール、マレーシア、タイ、韓国、オーストラリア、ニュージーランドである。特に指摘しなければならないのは、韓国と中国香港特別行政区の同指数は6ヶ月前や昨年同期に比べれば大きな進歩が見られること。これによって、アジア・太平洋地域の景気は消費者信頼感指数を引き上げることが示されている。

 王月魂氏によると、アジア太平洋地域の消費者たちは今年下半期に向けて強い信頼感を保っている。高騰する石油価格、ヨーロッパ経済発展の鈍化、金利の引き上げ、株式市場の不安定が世界で取り沙汰されている現在においては、これは目覚しいことであろう。賃金と雇用の急増は消費者信頼感を安定させる最も重要な要素であり、香港の市場ではそれはとりわけ著しい。少なくとも、2005年において消費者の楽観的な態度は小売、観光及び家庭支出などの分野で10%以上の伸びをもたらすと見られている。

                     「チャイナネット」 2005/07/25