中国国家電力網会社によると、中国は超高圧電力網の整備に積極的に取り組んでいる。2020年には、中国の超高圧電力網の整備が基本的に完了し、送電量は2億キロワット以上に達し、全国の総発電ユニット出力の25%を占めることになる。
中国既存の電力網は500キロボルト交流電気とプラス・マイナス500キロボルトの直流電気送電システムを主としており、最大送電可能距離は500キロメートルで、送電能力と規模も大きな制約を受けている。
超高圧電力網は、1000キロボルト交流電気と800キロボルト直流電気の送電システムを主とし、送電可能距離は1000キロメートル〜1500キロメートルに達することも可能となり、経済の発展による電力へのニーズを満たすことができる。
伝えられるところによると、現在、晋東南(山西省南東部)―南陽(河南省)―荊門(湖北省)間超高圧電力網モデルプロジェクトのフィージビリティースタディーがすでに完了しており、送電ルート、変電所の設計案もほぼ確定している。
計画では、中国の超高圧電力網が立ち上がることによって、出力2000万キロワット相当の発電ユニットの設置が不必要となり、毎年発電による石炭消費量を2000万トン減らすことができるという。
「チャイナネット」2005年7月27日
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