中国の石油輸入量「世界2位」を否定 張国宝副主任

 

京華時報の報道によると、国家発展改革委員会の張国宝副主任は7月31日、中央電視台(中央テレビ、CCTV)の番組収録の中で、「『中国は世界第2の石油輸入国だ』という言い方は、誤りだ」と述べた。

税関の統計によると、中国の2003年の原油輸入量は初めて1億トンを超え、昨年は1億2千万トンに達した。日本財務省のデータによると、日本の昨年の原油輸入量は15億4200万バレル(約2億1100万トン)。米国の毎年の原油輸入量は4億トン。

張副主任は、中国の現在のエネルギー資源は主に国内が基礎であるとし、昨年の原油輸入量は1億2千万トンで世界貿易量の6%にすぎないと強調した。

張副主任によると、中米両国政府が6月30日に開いた初めてのエネルギー政策会議で、張副主任は米エネルギー省のボッドマン長官に対して、「米国はいつも、中国をエネルギー消費大国としながらも、中国が同時に世界第2のエネルギー生産大国であることに気づいていない」と指摘した。

中国の原油生産量は年間1億7500万トンで、世界第5位。中国の石炭輸出量は年間8千万〜9千万トンで、特にコークスの輸出は世界貿易量の56%を占める。こうした状況について、ボッドマン長官は「知らない」と述べた。張副主任は、「中米両国は交流を強化する必要がある」との考えを示した。

                      「人民網日本語版」2005年8月1日