6カ国協議で朝米間の頻繁な協議が注目の焦点

 

北京で行われている朝鮮半島の核問題をめぐる第四回6カ国協議は29日四日目に入りました。当日、協議に参加した各国の団長が団長会議を行ったほか、各国代表団は何回もの二国間協議をも行いました。その中、朝鮮代表団とアメリカ代表団との頻繁な協議と接触が最も注目されています。

 韓国代表団の趙太庸(チョ・テヨン)次席代表によりますと、「各方面が当日行われた団長会議で、数回の二国間協議を経て、互いの立場を深く理解していると一致して見ていると共に、現在、まだまとまった方案が整理されていないものの、30日に再び団長会議を開くことで合意した」としています。また、日本代表団によりますと、今回の6カ国協議は30日新しい段階に入り、6カ国が共同文書草案の起草を開始するということです。

 当日、朝米、韓米、中米と露韓などの代表団はそれぞれ二国間協議を行いましたが、その中、朝鮮代表団とアメリカ代表団の間で二回もの二国間協議が行われており、注目される焦点となりました。これはすでに両国代表団が北京入りした後行った第四回と第五回目の二国間協議でした。専門家はこれについて、朝鮮とアメリカが頻繁に二国間協議を行ったことは、双方が食い違いを縮小するため努力していることを表明し、これは積極的なシグナルだと言えると見ています。
 朝米双方は当日の協議の後いずれもその結果を発表しませんでしたが、専門家たちは、現在、朝鮮とアメリカが頻繁に協議するという情況から見て、会談で実質的成果を収めた可能性があると分析しています。

 以前の三回の6カ国協議と比べて見ますと、朝鮮とアメリカは今回の協議でいずれも強い意思疎通の願いを示しました。29日朝、アメリカ代表団のヒル団長は宿泊のホテルを離れ、朝鮮側代表と協議を行うため釣魚台国賓館に向かった際、記者に、「現在、双方が一部の問題でまだ見解の一致に達していないものの、アメリカは引き続き朝鮮側と協議していく根気があり、進展が遂げられることを期待する」との姿勢を示しました。アメリカのライス国務長官も28日ワシントンでの記者会見で、「今回の協議は必ず進展を収めなければならない。6カ国協議ではアメリカが「非核化」に関わる結果が出るまで、協議を続けていく」と強調しました。

 朝鮮代表団の金桂冠(キム・ゲグァン)団長は26日6カ国協議の開幕式での挨拶で、「今回の協議が机上論で終ることを防ぐため、朝鮮代表団は各方面の代表と共に、よく協議し、最大の努力を払っていく」と承諾しました。また、今回の協議期間中も、金桂冠(キム・ゲグァン)団長はヒル団長に対する態度もとても友好的でした。今月の数回の協議で、二人がずっと友好的に話し合いました。このことから朝鮮側の真剣な態度も垣間見ることができました。

 専門家たちは、これまで、各方面が具体的な問題で尚も一致した意見に達していないものの、朝米が6カ国協議の枠組み内での二国間協議を続け、双方がいずれも「平和的で冷静的」な態度で頻繁に協議を行うことができること自身は、進展だと言えると評価しています。

                            「CRI」より2005年8月1日