2010年、北京の高齢者は217万人に

 

2003年末現在、北京市の60歳以上の高齢人口は188万人に達し、都市総人口の13%を占めるに至った。そのうち、60〜69歳、70〜79歳、80歳以上の高齢人口はそれぞれ高齢人口全体の69.1%、30.2%、7.8%を占めることになった。

2010年までに、北京市の60歳以上の高齢人口は217万人に達し、総人口に占める割合は14%に達すると専門家は予測している。人口高齢化のピークは2045年頃に到来し、その時には高齢人口は38%の約600万人になる。2005年から2010年までの期間は就労人口の負担が最も少ない時期で、総扶養比率は40%以下である。しかし、2010年以降の高齢者扶養率は持続的に上昇することになり、総扶養比率の上昇の主因となる。

これに対応するため、養老基金制度の健全化、養老保険システムを充実させることは特に重要なことになってきている。専門家たちは以下のように提案している。今から基本医療保険制度を増設し、高齢者向けの保健サービスシステムをさらに充実させ、コミュニティーにおける養老サービスシステムの整備を加速し、養老施設を計画的かつ段取りを追って充実させなければならない。高齢者向けの教育、文化・スポーツ事業の発展に力を入れ、高齢者の精神的文化生活を豊富にしなければならない。それと同時に、高齢者向け産業の発展のために条件をつくりだして、それを導き、高齢者活動の組織体系を完備しなければならない。

                       「チャイナネット」2005/08/03