日本の青年ボランティア、中国各地で活躍(1)

 

中国の東北地方や西部では、日本語教育や医療の現場で日本の青年ボランティア――青年海外協力隊の隊員がいつも活躍している。一定の専門技術を持ち、志望して隊員になった人々だ。年齢は20〜39歳で、日本の国際協力機構(JICA)によって世界各地に派遣される。中国での派遣先は、経済が比較的立ち後れた遠隔地がほとんどだ。任期の2年間、現地の人々と共に生活し、言語教育や技術指導などの活動を行う。言葉や生活環境などの面で問題にぶつかっても、隊員らは楽観的にかまえ、落ち着いた気持ちで以前とはまるきり異なる生活を送っている。人民網はこのほど、こうした日本の青年ボランティアを取材し、現地での生活や、活動への感想をきいた。

     

岩田敏和さん(男性)

遼寧省撫順市朝鮮族第一中学で日本語教師を担当。任期は2004年12月〜2006年12月。岩田さんは日本語教育のほか、中国人教員とも教学ノウハウについて、よく意見交換する。「生徒たちとはとても打ち解けていて、友達か兄弟のような関係」と話す。現地の食生活は、日本料理に割に似ているため問題ないという。

金裕美さん(女性)

湖南省張家界市吉首大学外国語学院で日本語教師を担当。任期は2003年12月〜2005年12月。金さんは漫画を描くのが得意で、自分の経験を漫画にして親友に送っている。金さんは2004年9月から、中国人教員との定期学習会を開始し、その中で児童向け日本語教材の作成も手がけている。教材は2005年7月に完成する予定。赴任当初、中国でよく使われるあいさつの言葉「ご飯は食べましたか?」に違和感を覚え、外出がおっくうになってしまったことも。後に単なるあいさつと知ってからは、外で人に出会っても自然に振舞うことができるようになったという。

                    「人民網日本語版」2005年8月3日