「西気東輸」 年末に120億立方メートルの輸送能力

 

中国石油天然ガスグループ(ペトロチャイナ)「西気東輸」(西部の天然ガスを東部に送る)パイプライン会社によると、2日午前、「西気東輸」プロジェクトの一環として、山丹(甘粛省)コンプレッサーユニットが正式に商業運営に入った。今後、「西気東輸」コンプレッサーユニットの稼動はピークを迎えることになる。全般的な計画では、山丹コンプレッサーユニットに続き、紅柳、中衛、哈密駅、四道班、玉門コンプレッサーユニットは次々と稼動し、年末に120億立方メートルの天然ガス輸送能力を形成すると見られている。

山丹コンプレッサーユニット主体の重さは約140トン、出力は2.95万キロワットで、現在のところ、国内の長距離輸送パイプラインで最大のものとなっている。同コンプレッサーユニットは昨年末に着工し、工事中建設業者は地理環境が複雑で、気候の変化が激しく、乾燥・少雨、日照りが強いなどの困難を克服し、3月15日にユニット主体の据え付けを終え、7月27日に調整を完了すると同時に、高負荷状態でのテスト稼動テストに着手し、8月2日に山丹コンプレッサーユニットは正式に稼動した。

「西気東輸」プロジェクトの幹線パイプラインは、西は新疆ウイグル自治区のタリム油田の輪南コンプレッサーユニットを起点とし、東は上海市白鶴鎮コンプレッサーユニットで終わり、西部大開発のシンボルとしてのプロジェクトである。このプロジェクトは2000年2月に始動し、2004年10月1日に全線貫通を実現し、同12月30日に正式の商業運営に入った。「西気東輸」プロジェクトの設計年間輸送能力は120億立方メートルで、華東地域のエネルギー供給を補う上で積極的な役割を発揮すると見られている。

                       「チャイナネット」2005年8月5日