新疆ウイグル自治区、消費財市場が持続的に繁栄

 

50年来、特に改革開放以後、社会主義市場経済体制の確立に従って、新疆ウイグル自治区の消費市場に大きな変化が生じた。多ルート、多段階、全方位、ネットワーク化の消費市場システムが日とともに形成されつつある。2004年の社会消費財小売総額は567億2000万元で、1955年の89倍となり、年平均9.6%増で、特に改革開放以来の26年間に、年平均伸び率は13.3%以上に達した。都市、農村の社会消費財小売額はそれぞれ384億9000万元と182億3000万元に達し、1978年よりそれぞれ51倍と12倍増となった。

新疆ウイグル自治区の商業小売業の国際商品流通ルートとリンケージする歩みの加速に従って、チェーン・スーパー、専売店、アウトレット・ストア、コンビニエンス・ストア、ファースト・フード・ショップ、電子商取引などのニュータイプの商業形態が競い合って発展し、割賦販売、特許経営などの現代マーケティング・モデルが大量に出現し、消費市場を大いに活発化させた。1軒また1軒の多種類のサービス機能を持つ大型総合的デパートが次々と現れ、一流の施設、美しい環境、豊富な商品、良質のサービスは、消費者たちにショッピングと同時に現代生活の利便性を存分に享受させている。

消費市場に大きな変化が生じると同時に、市場システムもよりいっそう整備された。1978年当時、全自治区の都市と農村の自由市場はわずか288カ所、年間取引額はわずか6600万元であったが、26年後の今日においては、総合的市場を主とし、専門市場を従とする商品取引・流通市場システムが形成されるに至った。2004年末現在の全自治区の都市と農村部の商品取引市場はすでに1188カ所に達し、商品取引額は188億8000万元に達した。

 WTOに加盟し、輸出志向型経済を発展させ、対外貿易の発展を加速する新しい情勢に直面して、1999年に自治区はまた新疆を中国西部地域の国際商業貿易センターに築き上げる戦略的構想を打ち出した。自治区はさらに市場のインフラ整備を強化し、貿易・投資環境の改善に力を入れている。今や、ウルムチ市の国際商業貿易都市としての地位がすでに一応確立され、いくつかの地方色豊かな商品市場、例えば新疆商業貿易シティ、華凌国際貿易シティ、温州ビジネス・シティ、辺境ホテルなどがすでに営業を始めている。キルギスタン、カザフスタン、パキスタンなどの国に目を向けたカシュガル、克州、イリ、博州などの州・市の消費財市場は、地元の実情に合わせて、自治区内外の業者に両国間の経済発展のレベルに適し、中央アジア諸国へ波及する、特色のある取引市場を数多く作り上げるよう導き、全国各地の業者を西部に引き付け、国内の商品を主とする集散センターを形成した。特に各民族の人々の収入レベルの速やかな向上に伴って、住民の消費レベル、消費の質と消費意識にも根本的な変化が生じ、中央アジア、西アジア、南アジア及びヨーロッパの業者は新疆の消費財市場に持続的に照準を合わせるようになっており、新疆の消費財市場はいっそう国際化の方向へと発展しつつある。

「チャイナネット」 2005年8月11日