青島、10年間に湿地自然保護区を7カ所設置

 

青島ビールでよく知られている山東省青島市は、向こう10年に総面積6万1090fに及ぶ7カ所の湿地自然保護区を設置することを考えている。これは青島市総面積の16%に相当する湿地が政府の「保護圏」に組み入れられたことを意味している。

青島市林業園林局の王立志局長によると、膠州湾沿いの3万fの湿地は我が国の重要な海岸湿地であり、毎年春と秋になると、オシドリやガチョウ類など数百万羽の渡り鳥が飛来し、約2万羽のカリや5万羽のカモメなどの水鳥もここで越冬している。小さな群れのクロヅル、タンチョウヅルなどの珍しい鳥類も冬になるとよくこの地に姿を現している。自然保護区の設置は湿地の生態系の悪化を食い止め、環境を改善することができる一方、数多くの渡り鳥類の保護にも役立つ。

膠州湾沿いの湿地のほかに、青島市の重点湿地として海青湾湿地水鳥自然保護区と霊山湾湿地水鳥自然保護区がある。青島市で最初の湿地自然保護区である大沽河河口と膠州湾湿地自然保護区はこれから2年間に整備を終える見込みである。現在、同自然保護区設置の提案はすでに市政府と市人民代表大会の認可を得、市民の討論を経て、準備作業が逐次展開されつつある。

「チャイナネット」 2005/08/11