新疆ウイグル自治区、対外貿易と経済技術協力で著しい成果

 

1980年このかた、国は高度に集中した対外貿易経営体制を改革し、輸出入経営権を下部に下ろし、外国為替管理体制の改革と為替レートの一本化をおしすすめ、対外貿易経営権の自由化を実現し、対外貿易の発展を促した。同時に、同自治区の全方位の開放、特に28カ所のA、Bクラスの開港場(窓口)の開放により、ユーラシア大陸の後背地に位置する新疆ウイグル自治区(以下、新疆と略)は西に向けて開放する前線、ユーラシア大陸の重要な通路となった。

輸出入額は1994年は10億ドル、2000年は20億ドル、2003年は40億ドルを突破し、2004年は56億4000万ドルに達し、1978年の240倍以上となり、年平均伸び率は約25%で、同期のGDPの年平均伸び率を12.5ポイント上回り、国民経済の持続的で、急速かつ健全な発展を力強くサポートしている。新疆の対外貿易依存度は1978年の1%から現在の22%へと向上した。現在、新疆はすでに135の国・地域と貿易関係を確立し、中央アジア、アメリカ、EU、ロシアなどを主とする貿易の主体市場が形成されている。17のAクラス開港場の中で、特にアラー峠の開港場は1991年にオープンして以来、累計貨物通過量は4230万トンに達し、年平均36.1%増となった。そのうち、2004年の貨物通過量は870万トンで、新疆全体の開港場の貨物通過量の80%を占め、満洲里に次いで中国で2番目の大きな陸路貨物通過開港場となった。

輸出入額の絶えまない増大に従って、輸出商品の構成も明らかに改善された。2004年、輸出全体に占める工業製品輸出のウエートは1981年の40.4%から87.6%となり、初級完成品輸出のウエートは1981年の59.6%から12.4%まで下がった。

外資利用においても新たな局面が切り開かれ、あわせて外資利用プロジェクトの契約を計1534件結び、契約ベース金額は43.6億ドル、外資実質利用額は34.1億ドルに達した。そのうち、外国業者の直接投資契約プロジェクトは1370件、契約ベース金額は17.6億ドル、外国業者直接投資の実質利用額は5.4億ドル。外国業者間接投資の実質投資額は28.7億ドルに達し、年平均23.1%の逓増となった。間接投資と直接投資との比例関係は8.5:1.5で、間接的外資利用はすでに新疆の外資利用の重要なパターンとなっている。外国投資はすでに農業、建築業、交通・郵便電信業、卸売・小売業、不動産業、公共事業、サービス業などを含む数多くの分野をカバーするに至っている。海外業者による投資は主に前世紀80年代の香港、澳門(マカオ)、台湾地域から徐々に90年代以降の日本、アメリカ、カナダ及び独立国家共同体などの国と地域へと拡大された。2004年まで、外国投資に占める香港、澳門、台湾地域業者の直接投資のウエートは1980年の79.4%から28.8%まで下がり、ヨーロッパと東南アジアが占めるウエートは1980年の9%から47.1%に上昇した。

特に取り上げなければならないのは、間接外資利用で建設したウルムチ石油化学プロジェクトの大型化学肥料プロジェクト、ポリエステル・プロジェクト1、2期工事と郵便・電信プロジェクトのマイクロウェーブ・プロジェクト、ドゥサンズ・エチレン・プロジェクト、郵便・電信施設拡充プロジェクト、吐烏大(トルファン=ウルムチ=大黄山)ハイグレード自動車道路、ウルムチ=クゥイトン高速道路、タリム農業灌漑・排水及び環境保全プロジェクト1期工事、新疆南北通信光ケーブル・プロジェクト、ウィホリャン発電所の改造、クゥイトン=サイリム・ハイグレード自動車道路、ウルムチ市外縁環状道路、タリム盆地の農業灌漑排水と環境保全プロジェクト二期工事などはすでに経済と社会発展の中できわめて重要な役割を果たしている。

「チャイナネット」 2005年8月11日