中国の05年経済成長率8.9% アジア開発銀行予測

 

アジア開発銀行は10日発表した報告書で、中国の今年の経済成長率は鈍化し8.9%となるとの予測を示した。

同行が発表した「アジア経済監測」は、固定資産投資が徐々に減速しつつあり、輸出量も減少するとみられることから、今年下半期の経済成長率はやや鈍化するとしている。通年では昨年の実質成長率9.5%を下回る8.9%と予想。同行は昨年9月、「中国経済は軟着陸(ソフトランディング)を実現し、04年の経済成長率は8.8%、05年は8%に下がる」との予想を発表していた。同報告書はこうした予想について、「さらに石油価格の高騰や全世界の収支不均衡などの影響を受ける可能性がある」と指摘している。

国家情報センターマクロ経済観測予報・警報課題チームの最新報告書は、中国経済は今年下半期、9%程度の成長率で推移すると予想している。

                      「人民網日本語版」2005年8月12日