「2003-2005年度の中国自動車消費の変化の趨勢」調査

 

既存のマイカーの使用状況:

2005年7月に行われた調査によると、保険、ガソリン、メンテナンス、パーキングなどの費用を合計でとらえれば、自動車の毎月の出費は平均1293元となり、2003年12月の1438元に比べればいくらか低下した。

消費意識の成熟や市場の変化とともに、アフター・サービスが消費者の決断を左右する要素となり、消費者は燃費やメンテナンスの費用の低い自動車を好むようになっている。これによって、自動車のための毎月の出費は低下しつづけ、理性的な消費意識を具現するようになっている。燃費は月間出費総額の44.8%を占め、平均597元となっている。

自動車購買の趨勢

 20%の家庭はこの二年間に自動車を買うことを考えている

同調査によると、2005年下半期において、調査対象となった家庭のうち、7.4%の家庭はマイカーを買うことを考えており、2006年の同比率は15.8%に達する。これは2003年12月の統計データに比べれば大幅に低下している。数多くの消費者は「市場の変化を予測することができず、自動車の価格の引き下げられる可能性もあるので、市場の変化によって買うかどうかを決める」と答えている。

自動車購入の予算は高くなる

2005年下半期及び2006年において、潜在的消費者に受け入れられる最高の価格について、5-10万元と答えた調査対象は総数の21.2%(2003年は39%)、10-15万元は22.1%、15-20万元は23.2%、20-30万元は14.6%、30万元以上と答えた調査対象は15.6%に達した(2003年はわずか4%)。消費者に受け入れられる最低の価格について、5万元以下と答えた調査対象は17.5%で、5-10万元は44.8%、10-15万元は14.8%。これによって、消費者の消費能力及び自動車購入の予算のレベルアップを見て取ることができる。
調査結果によると、中クラスの自動車の価格は全体として低下している一方、消費者の消費能力が大幅に向上するとともに、より多くの消費者は中クラスの自動車を最初のマイカーとして購入することが明らかになっている。知名度の高の中クラスの自動車は通勤やウイークエンドのレジャーのニーズを満たすものであり、車内の空間もゆったりしているほか、メンテナンスも便利で安価であるので、消費者に好まれている。

ブラック、ホワイト、シルバーの色彩のものが最も好まれている

これまで好まれていたブラック、シルバーおよびホワイトは、2005年下半期から2006年にかけて引き続き高い人気を保っている。ブラックが好きだと答えた消費者は調査対象の総数の31%を占め、2003年の比率よりいくらかアップした。自動車のグレードが高ければ高いほど、消費者はブラックの自動車を選ぶ。それは、ハイクラスのマイカーをビジネスの場で使う機会が多いからである。2003年12月の調査結果に比べれば、レッドを好む消費者がより多くなった。これは、マイカーの消費者の中でヤングの比率が向上したからだと見られている。

ATを選ぶ消費者が55%

2005年下半期及び2006年において、MTを選ぶ消費者はわずか45%で、2003年12月のデータに比べればいくらか低下した。都市部の交通渋滞、消費者が自動車を交通手段としていることがその最も根本的な原因である。

消費者の自動車購入を決める要因
安全性が考慮の重点

調査データによると、消費者は安全性が高く、トータルな性能に優れ、低燃費、ハンドリングが便利、価格性能比が高い、アフターサービスが充実している車が好まれている。

安価の自動車が最も目立つ

トータルとしては、さまざまな特典が最も多くの消費者を引き付けており、その次はアフターサービスとなっている。統計データによると、15%の出費はメンテナンスに使われている。消費者の経済利益に密着したセールス・プロモーションのやり方が最も好まれている。

                      「チャイナネット」 2005/08/12