安保理改革、年末まで先送りも 王光亜大使は反発

 

中国の王光亜国連大使は12日、ニューヨークの国連本部で新華社の取材に応じ、アナン国連事務総長がこのほど国連安全保障理事会改革の期限設定に再び言及したことについて「適切でない。期限設定は安保理拡大問題の解決にとって何の助けにもならない」と述べた。

王大使は、「安保理改革は重大な事で、非常に複雑だ。このような重大な問題には、解決の期限を設定すべきでない」と指摘。中国は、こうした重大な問題に関わる場合、国連加盟国が幅広い討論を行って広範な共通認識を獲得することを一貫して主張するとした。王大使はまた、「早期に共通認識に達すれば最もよいが、達しない場合、加盟国がさらに時間を使って討論することを許すべきだ」と述べた。

アナン事務総長は10日、安保理加盟国代表との昼食会の後、メディアに対して「各国が9月の国連総会特別首脳会合までに安保理拡大問題を解決できなければ、年内には解決するよう期待する」と述べた。アナン事務総長は翌日11日、9月の首脳会合で採択される予定の成果文書に「年内に安保理拡大に決着をつけることを望む」との文言を入れることを各国に呼びかけた。

                        「人民網日本語版」2005年8月13日