中米豪、共同で敦煌莫高窟の保護へ

米ゲティ保存研究所(GCI)、オーストラリア遺産委員会、敦煌研究院の共同事業「敦煌莫高窟保護全体計画」がこのほど、専門家の検証を通過した。対外協力により作成された国内初の古代遺跡保護計画だ。

敦煌研究院の王旭東副院長によると、同計画は「遺跡本体とその環境の真実性、完全性、連続性を保つ」という原則に基づき、敦煌莫高窟の歴史情報や全体的価値をありのままの形で、全面的に存続させる。また、敦煌莫高窟を世界的な遺跡博物館、世界一流の保護遺跡、国際的影響力を持つ敦煌石窟研究史料センター、国際水準の石窟壁画保護研究センターにするという目標を打ち出している。

同計画には、遺跡構成、遺跡価値の評価、遺跡保護状況の評価、遺跡利用・管理状況の評価、計画の原則と目標、遺跡保護計画、遺跡利用計画、遺跡管理計画、学術研究計画、具体的措置――などの15部分が含まれる。詳細かつ確実な基礎データを大量に活用しながら、海外の進んだ文化財保護理念を導入し、今後20年の敦煌莫高窟の保護・管理・利用・研究事業の青写真を示している。

「人民網日本語版」2005年8月19日