科学的発展観による発展を堅持 胡錦濤主席

胡錦濤国家主席(中国共産党中央総書記、中央軍事委員会主席)はこのほど、河南・江西・湖北の各省を視察し、「第11次5カ年計画(2006~10年)」期の国内経済・社会の発展と、科学的発展観の実施について調査研究した。胡主席は次のように指摘した。

国内外の情勢の進展から見て、「第11次5カ年計画」期に直面するのは、依然チャンスと試練が並存し、チャンスが試練より大きな環境だ。全体的には経済・社会の発展促進に有利だが、マイナス要素が増加する可能性のある環境でもある。われわれは重要な戦略的チャンスの時期をしっかりと把握し、適切に利用し、適切に各種の試練に対処し、経済・社会の急速で良好な発展を実現しなければならない。

「第11次5カ年計画」期の経済・社会発展事業を進める上でカギとなるのは、科学的発展観によって経済・社会発展の全局を導く姿勢を堅持し、経済・社会の発展が科学的発展の軌道に乗るよう促すことである。

発展こそ強固な道理であるとする戦略思想を堅持し、発展を常に共産党の執政による国家振興の最重要任務とし、経済の穏やかで比較的速い発展の維持に努めなければならない。

経済成長モデルの転換を加速し、経済構造の戦略的調整を積極的に推進し、節約型の発展、クリーンな発展、安全な発展、持続可能な発展を実現しなければならない。

自主開発能力を向上し、第一生産力としての科学技術の重要な役割を十分に発揮し、経済・社会の発展を制約する重大な科学技術的問題の解決に尽力しなければならない。

都市と農村の調和的発展を促進し、都市・農村間の経済・社会の望ましい連動、共同発展を促し、地域発展の総合計画や現代化の全体計画の実施を推進しなければならない。

調和ある社会の構築を強化し、社会の安定と団結を維持し、良好な発展環境の創造に努めなければならない。

改革開放をたゆまず深め、経済構造の調整、経済成長モデルの転換、自主開発能力の向上、エネルギー資源の節約に役立つシステムを構築しなければならない。

「人民網日本語版」2005年8月24日